婦人科系

子宮筋腫について

2018-01-01から1年間の記事一覧

子宮内膜症、子宮腺筋症 等乳腺症

子宮内膜組織が、本来の子宮内腔以外の場所で増殖する病気が子宮内膜症です。とくに卵巣、腹膜、腸の表面などにできやすいといわれています。この内膜組織が子宮の筋層にできた場合を、とくに子宮腺筋症と呼びます。 子宮内腔の内膜組織は月経ごとに排出され…

鎮痛剤

子宮筋腫の症状の中でも、とくにつらいのが月経時の痛みでしょう。痛みが強い場合には鎮痛剤を使用しますが、鎮痛剤の服用に際しては、いくつかのポイントがありますので説明していきましょう。第一に、「からだに悪いから」という理由で、鎮痛剤を飲まない…

手術を選ぶ

また、手術を選ぶ場合には、子宮筋腫の筋腫の部分だけをくり抜く「核出術」と、子宮を全部摘出する「全摘術」とがあります。手術を選ぶことは決まったとしても、貧血や子宮内膜症の合併があるかどうかで、手術前にそれらについての薬物治療が必要かどうかと…

子宮筋腫は「オトナの女」の病気

通常の超音波検査や内診では発見がむずかしいような、ごく小さい筋腫をもつ人も含めると、驚くことに三割ほどの女性が子宮筋腫をもっているものと考えられます。また、発見される年代のピークは四○代ですが、初潮年齢の低年齢化と閉経年齢の高齢化の影響を受…

妊娠初期に発見される場合

まったく症状はないのに、子宮筋腫と診断されることもあります。とくに「妊娠」ということがらに関連して、筋腫が発見されることは少なくありません。 妊娠の有無の診断は、まず、妊娠反応ではじまります。それが陽性ですと、次に超音波検査に進みますが、こ…

鉄欠乏性貧血の確認

子宮筋腫が疑われる場合、まず最初に行われる血液検査が血算の検査です。血算とは血球計算の略で、赤血球、白血球、ヘモグロピン(血色素)など、血液の主成分の数値のことをいいます。「中年女性の貧血をみたら、子宮筋腫を疑え」というのが臨床医のセオリ…