婦人科系

子宮筋腫について

2017-01-01から1年間の記事一覧

子宮の構造

子宮の下側(頚部)は陸とつながっていますが、上側(体部)はどこの臓器にもつながっていません。そして、子宮の背中側には直腸が、おなか側には勝眺があります。そのため、子宮に筋腫ができると、その位置や大きさによって、直腸や勝眺の圧迫症状が生じる…

「ホルモン・バランス」と子宮筋腫

エストロゲンの分泌量やレセプターの数には個人差があります。したがって、最初は同じように小さな「筋腫の芽」をもっていても、ある人はそのままで、ある人は大きくなっていく、ということが容易に起こりうるのです。 また、ある特定の人の筋腫が、あるとき…

今単発性と多発性

子宮筋腫は、通常は多発性です。多発性というのは、いろいろな場所に発生するということで、子宮筋腫の場合でしたら、たいていの患者さんは複数の筋腫をもっているということになります。しかし、産婦人科で、「○センチ大の筋腫が一個あります」というような…

子宮の構造や働き

子宮と卵巣は女性特有の臓器です。子宮と、子宮に密接な関係のある卵巣についての知識は、子宮筋腫の検査、治療について理解するのに、欠かすことができません。では、このふたつの臓器の構造や働きについて、詳しく説明していきましょう。 今女性の肉体上の…

子宮を摘出しても女性は女性

先にも申しましたように、日本ではまだまだ「子宮をとってしまったら、女性ホルモンがなくなり、男のようになって、セックスもできないのじやないか」と思い込んでいるご夫婦が意外と多いのです。ここで正しい知識をお話ししておきましょう。子宮筋腫で子宮…

卵巣腫傷

卵巣は茎状の組織により、子宮とつながっている。卵巣嚢腫で、この茎状の組織がなんらかの原因によってねじれた場合が、卵巣嚢腫の茎捻転と呼ばれるものだ。茎状の組織(卵管、靭帯)がねじれると、その先にある腫傷(コブ)への血流が遮断され、血液が滞留…

内容物によって三種類に分類

袋状の病変と細胞増殖によるもの 卵巣が大きくなる病気(卵巣腫癌)は、大きぐ「卵巣嚢胞」と「真性腫傷」に分けられ、子ども(ときには新生児にも)から高齢者まで幅広い年齢層にみられます。 卵巣嚢胞とは、中に液体の入った袋のようなもので、その代表が…