婦人科系

子宮筋腫について

「ホルモン・バランス」と子宮筋腫

エストロゲンの分泌量やレセプターの数には個人差があります。したがって、最初は同じように小さな「筋腫の芽」をもっていても、ある人はそのままで、ある人は大きくなっていく、ということが容易に起こりうるのです。
 

また、ある特定の人の筋腫が、あるとき急に大きくなることがあるのは、ストレスに関係があるようです。
 

エストロゲンとともに、筋腫を増大させるものとして、プロゲステロンの影響をあげることができます。エストロゲンプロゲステロンの分泌量は、脳下垂体と卵巣の間の相互関係で決定されます。月経が、さまざまなストレスに影響を受けることはよく知られていますが、これは、このエストロゲンプロゲステロン、そしてプロラクチンといった関連しあうホルモン間のバランスの変化が反映して起こることなのです。
 

子宮筋腫が急に大きくなるときも、ストレスが過重になっている場合がよくみられ、この「ホルモン・バランス」との関係の究明が待たれます。
子宮筋腫」という病名がついていても、その症状は各人によりさまざまです。子宮筋腫の症状は、筋腫と子宮内膜の位置関係に大きく左右されます。筋腫の大きさではなく、筋腫ができている位置により、その差が生じるところに、この病気の特徴があります。