婦人科系

子宮筋腫について

稀発月経

通常の月経周期(月経開始日から次の月経開始前日までの期間をいう)は二五~三八日である。二八~三○日と考えている人も少なくないが、二五~三八日のあいだであれば異常とはいえない。
この月経周期が三九日以上である場合をき 稀発月経というのである。月経の量とは関係なく、あくまでも〃周期″によって区別している点に注意したい。
ただ現実には、過少月経を伴ったり、不妊の傾向が多いとぎれる。しかし、稀発月経であるからといって、即不妊と決めつけることはできない。たとえ、たまの月経であっても、排卵がきちんとあれば、妊娠の可能性はあり、異常ではないからだ。
周期的に正常な月経が望めない原因は、無排卵や黄体機能不全にある。基礎体温測定によって、これらとの因果関係を明確にすることができる。
しかし、すでに述べたように、治療の対象となるのは「妊娠を望むとき」である。
妊娠を望まなければ、治療をする必要はないO

排卵の場合は、とうてい妊娠は不可能である。そこでホルモン療法を主体に、排卵の誘発をはかる。また、黄体機能不全の場合も受精卵の着床が妨げられるので、治療を行なわないと妊娠は望めない。
一八歳以下や四○歳以上の婦人では、月経周期は不順であることが少なくない。この場合は、月経周期が四○日以上でも異常とはいわないこともある。