婦人科系

子宮筋腫について

びら

婦人科を受診して「びらん」と診断されたことのある人は少なくないと思います。ぴらんとは、組織表面の上皮細胞がなくなって、むけたようになっている状態をいいます。これがほんとうのびらん、「真びらん」です。
しかし、実際に真びらんの患者さんはほとんどいません。「びらん」と診断された入の多くは「偽びらん」と呼ばれる状態なのです。
偽びらんは、子宮頚管の粘膜が睦部に向かってせり出してそり返るために、この部分が赤
く、あたかもただれているように見える状態です。これは性成熟期の女性の大部分にみら
れる状態で、病気でもなんでもありません。

閉経すれば、この状態は消えてしまいます。
真びらんの場合も、偽びらんの場合も、おりものの増加や接触出血がおもな症状です。

自覚症状が強ければ治療を
真びらんの原因があれば、それを治すのが先決です。一般に、よほど症状が強くなければ治療する必要はありません。凍結療法やしレ-ザー療法、ときには子宮膝部円錐切除術を行うこともあります。
びらん自体は心配のないものですが、初期の子宮頚がんと区別するための検査をします。


睦炎は、睦内に細菌やかびなどの病原微生物が感染し、炎症を起こした状態です。外陰部を不潔にしていても睦炎は起こりますが、性成熟期の女性の場合、多くはセックスで感染した病原菌が原因です。

雑菌、カビ、寄生虫が原因
腺炎には、大腸菌ブドウ球菌、連鎖球菌などの雑菌による「細菌性睦炎」、カンジダ
アルビカンスという真菌(カビ)による「カンジダ睦炎」、トリコモナス原虫という寄生
虫による「トリコモナス腫炎」、更年期以降にエストロゲンが減少し、そのために膿粘膜
が薄くなり、刺激を受けやすくなることで起こる「萎縮性睦炎」などがあります。
トリコモナス原虫やカンジダは、男性の勝耽や尿道に寄生していることが多く、セック
スによって女性に感染します。これらの睦炎では、本人だけでなく、セックスパートナー
の検査・治療も必要です。また、治療中のセックスでは、コンドームを使ってパートナー
にうつさないようにする必要があります。

曲閤開配り
おりものの異常、かゆみやただれ睦炎の自覚症状は、おりものの異常、外陰部のかゆみ、ただれなどですが、睦炎の種類によってそれぞれ症状に特徴があります。

細菌性腫炎
白色や灰色、あるいは黄色っぽいおりものが増え、悪臭を伴うこともあります。また、外陰部が赤くただれたり、かゆみ、不快感があることもあります。

カンジダ腫炎
濃厚でねっとりとした白色のおりものがあり、乾燥するとぽろぽろした酒かすのようなものが下着に付着します。外陰部のかゆみのほか、外陰部と膝周辺が灼熱感を伴って赤くなり、強いかゆみがあります。
一度カンジダに感染すると、治療で治ったあとでも、体力(抵抗力)が低下したときや抗生物質の使用などをきっかけに、ふたたび増殖して、睦炎をくり返します。