婦人科系

子宮筋腫について

子宮筋腫と不妊

子宮神経が筋腫が大きくなると、圧迫症状として腰痛を感じるることがあります。圧迫されたり、血液循環が悪くなるために起こる症状で、腰が痛くて鍼灸治療に通っていたら、実は子宮筋腫だったということがあります。
また下肢の牽引痛。神経痛などの痛みとして自覚されていたり、下肢血管のうっ血としてあらわれることもあります。

積極的に妊娠を望んでいるのに、2年経っても妊娠しない場合は医学的には「不妊症」ということになります。不妊症には一度も妊娠しない原発不妊と1人産んだあとに、次の子どもを妊娠できない続発不妊があります。

妊娠しにくくなる要素の1つとして、子宮筋腫が考えられます。
実際、子宮筋腫による不妊率は、筋腫の患者さんの3割といわれています。一般には不妊率は5%くらいですから明らかに高い率であることは確かといえると思います。

 

 

ただし、筋腫が妊娠に支障があるかどうかは、できた場所や、筋腫の数、大きさなどで違うので、必ずしも子宮筋腫不妊という図式が成り立つわけではありません。大きな筋腫をもったまま妊娠した例は多いです。

子宮筋腫不妊の絶対条件ではありませんが、妊娠しにくくなる要素にはなるので、不妊の場合は「もしかしたら筋腫のせいでは?」を一応疑ってみる必要はあります。
その理由としては、特に粘膜下筋腫の場合は、子宮内膜がでこぼこになり、表面が滑らかではなくなるので、受精卵が着床しにくかったり、着床しても流産しやすくなることが多いためです。