婦人科系

子宮筋腫について

子宮筋腫は良性の腫瘍

子宮筋腫は婦人科の腫瘍の中では最もポピュラーなもので、頻繁に見られる病気でありながら、その実態はというと、まだまだわからない部分がたくさんあるのです。
実はなぜ筋腫ができるのか、その発生の期限や下人さえもはっきりしたことははんめいしていません。原因ばかりか、なぜ高い頻度でできるのか、なぜ悪性のものに変化しないのかなどについても、相変わらず謎のままです。
正確な発生数も、年代別、地域別、民象別による発生の違いも、遺伝か環境の問題も、まだまだ推測の域を出ない展が多いのです。
研究はヒビ進んでいて、いろいろ仮説は立てられていますが、なかなか統一した見解にまで至らないというのが現状です。

 


もどかしいですが、免疫学的な面から、子宮筋腫の現状を捉えてみます。
子宮筋腫は子宮の筋肉に発生する両性の腫瘍です。癌のような悪性腫瘍とは違って、どんなに増殖しても、周囲の組織を破壊することがなく、直接命を脅かすことはありません。
また、時間がたっても悪性腫瘍に変化することもありません。
この点は確実なので、癌の場合に比べると気持ちが楽な面もあります。

まれに緊急手術の必要な金主もありますが、普通はある程度経過を見ながら、必要なら時期をみて手術を考えて行きますから、うまくすると、筋腫が縮小したり閉経まで手術をせずにもっていける可能性もあります。
ただし、経過観察と放置は違いますから、間違えないようにしていただきたいです。
子宮筋腫は確かに良性の腫瘍ですが、放っている間に状況が変化して、重い症状に苦しめられないとは限りません。
子宮筋腫もやはり早期発見が大切です。