婦人科系

子宮筋腫について

不正出血があったら要注意

体がんの場合は、その初期から不正出血がみられるのが特徴です。また、体がんの前が
し 患うん状態といわれる子宮内膜増殖症も不正出血の原因になります。
私の経験では、体がんの患者さんの九○%が不正出血を症状としています。まったく症状のない体がんは五%くらいしかありません。
とくに更年期で生理のリズムが狂いがちな人は、不正出血を更年期のせいと思い込んで無視してしまいがちですが、この年代が体がんの発生する年齢です。気をつけましょう。


閉経後の人は、わずかでも不正出血があったら体がんを疑って、すぐに婦人科で診てもらう必要があります。また、頚がんではセックスのあとなどに出血がみられるのに対し、体がんでは、とくに理由も思い当たらない出血が特徴です。
そのほか、おりものが気になる、下腹部が痛むといった症状もあります。おりものは、黄色、褐色がかったものからしだいに血性、肉汁様となり、がんが進行すると膿性になって、悪臭がするようになります。


また、高齢の方では、子宮頚部が萎縮して子宮の入り口が狭くなるため、がん組織からの出血や分泌物が子宮腔内にたまってしまうことがあります。この場合は、陣痛のような下腹痛とともに出血が起こることがあります。
どんなにわずかでも、不正出血があったら、勇気を出して検査を受けることが早期発見の第一歩です。