婦人科系

子宮筋腫について

頚がんの検診と体がんの検診は違う

 まず、通常の子宮がん検診には、体がんの検診は含まれていない場合が多いことに注意してください。頚がんの症例数が多かったことと、検査が簡単なために、子宮がん検診といえば、一般に頚がん検診のことなのです。
 市区町村が行う子宮がん検診では、問診で「最近六か月以内に不正出血があった」と答えた人のうち、①満五十歳以上、②閉経後、③妊娠の経験がなく、月経が不順、のどれかに該当する人だけが体がんの検診を受けることになっていますが、申し出れば体がん検診もあわせて受けることができます(検診料は市区町村によって異なります)。
 近年、体がんは増加しています。右の条件にない人も、頚がん検診といっしょに体がん検診を積極的に受けることをすすめます。

 

 

 体がん検診の細胞診には、小さな穴がたくさんがあいているポリエチレンのチューブを注射器の先につけて子宮体部に入れ、内膜の細胞を集める方法(吸引法)や、専用の器具で内膜の細胞をこすりとる方法(擦過法)があります。
 子宮体部の入り口は通常閉じています。そこに器具が入るので、検査には多少痛みが伴います。また、検査後一一~三日は少量の出血をみることがありますが、心配はいりません。
 細胞診の結果は、陰性、疑陽性、陽性に分けられます。陰性は正常、疑陽性はがんではないが気になる細胞があること、陽性はがん細胞が発見されたことを示しています。
 また、経睦超音波で子宮内膜の厚さを測ることができます。最近は、この方法もよく用いられています。閉経後の人で、内膜の厚さが五mを超える場合は要注意です。