婦人科系

子宮筋腫について

子宮筋腫と過多月経

子宮筋腫の症状のうちで一番訴えが多いのが過多月経です。過多月経には月経期間は清浄で、その間の出血量が清浄より多いもの。

また、月経期間がだらだらと10日以上続き手、トータルで出血量が多くなるものの2つのケースがあります。

いずれにしても、普通の月経より経血量が多くなり、特にその月経血の中にレバー状の凝血が混じっていれば、間違いなく過多月経といえます。

なぜなら、本来血液と言うものは、血管の中を流れやすいようにサラサラしていますが、一旦血管の外に出ると、出血を止める作用が働いて固まります。

毎月の整理は妊娠が成立しない限り、子宮内膜が剥がれ落ちて月経になるわけですが、月経血に限り流れ出やすいように酵素によって溶かされて排出されます。

ところが出血量が多すぎると、酵素の働きが追いつかず、溶かしきれなかった血の塊が、月経血に混じって出てくるのです。レバー上の凝血が毎月見られるようなら、過多月経ということです。
自分の出血量が多いのか少ないのかわかりにくいというかたのために、参考までに月経過多で受診されて、実際に子宮筋腫があった人が、自分の症状を説明したときの表現として
「夜用のナプキンを2枚重ねても下着が汚れる」「赤ちゃん用の紙おむつをあてている」「多いときは外出ができない」「夜中に何度もナプキンを取り替えている」「タンポンとナプキンをダブルで使っている」などです。

 

Aさんは最近どうも出血量が多くなったような気がしていましたが、40歳を過ぎたので、ホルモンの関係化と思っていました。

ところが半年ほどすると、月経血に凝血が混じるようになりました。ますます月経量は増えて、生理期間も以前は5日くらいだったのが、このごろは10日も続き、強い生理痛もありました。
Aさんの場合はくるみ大の子宮の入り口から飛び出している子宮筋腫が原因でした。